2018年10月26日金曜日

【まとめ】指標、指数、物理量、単位、変数、の使い分けについて


サッカーの記事を書きながら、表題の言葉遣いがあやふやに感じたので、備忘録としてまとめておく。

そもそもの動機は、index の日本語訳にあてる「指標、指数」の違いが気になった事。

指数という数的表現を考えると、単位、物理量との関連も疑問に思った。

各語の意味は、Wikipedia, WEB上の辞書での比較。

なお、数学的な意味(例、指数関数)は考慮しない。

内容は次の通り。


  • 指標と指数
  • 単位と物理量
  • index, 指標、指数






指標と指数


まずは指標と指数の意味を紹介しよう。

指標、、、物事を判断するための目印となるもの。
指数、、、ある状態・現象のありよう(時間変動、分布)を表現した数値。(主に経済学において。基準量を100とする。) 

これらの意味を鑑みるに、指標は指数を内包している。

指標のうち数字で表現したものを指数と呼ぶ、という理解である。

指標の一例としては、川の水質を知るための水中の指標生物が挙げられる。(指標生物、環境省)

いくつかの代表的な生物がいれば、その川の水質は澄んでいる、あるいは汚れている、と判断できる。

水中の指標生物は数値そのものではないが、水質の状態を知るための目安になっている。

なにかについてのランキングも、指標の一種である。

例えば、都道府県の魅力度ランキング、大学ランキングなど。(ランクづけのための数値については、指数としての認識できるのでは?)


一方、指数からは、個別の人物や集団の状態を相対的に判断する事ができる。

一般には、体脂肪率、不快指数(気温と湿度から)、知能指数、識字率などの多様な指数があるが、特に経済学では多くの指数が出てきて、国家や家庭の経済状況を理解する手助けとなっている。(指数(経済)、Wikipedia)

(個人資産総額、GDP、人口など、加工しない値そのものも一種の指数?エンゲル係数やジニ係数も指数の範疇で良いのか?)



物理量と単位


指数に関連して、単位、さらには物理量についても認識を改めておく。

単位、、、ある量の基準値、一定量(1m, 1gなど)。日常生活では、量を表すために数値の後につけられる識別子のようなもの(m, gなど)
物理量、、、物理学と近接分野において、現象を定量的に説明するために使用される、単位が明確な量(変数?)。測定可能。 

単位については「大学の単位」などの用法は置いておく。

指数の計算は、測定可能な単位を持つ量を使って行われる。(あるいは量を単位付けて計算する)

この方法は普遍的なもののはず。

無次元化した指数を設計する際には、単位の辻褄を合わせるように。



今回wkipediaの物理量のページを読んで面白かったのは、以下の記述

国際単位系(SI)では、質量、長さ、時間、電流、熱力学温度、物質量、光度の7つを基本量と定めていて、自然界で知られている限りの量はこれら7つの基本量のいずれかの組立量である。

大学の授業で聞いて忘れてる可能性は否定できないが、改めて「ほ~」となった。

これらの変数が独立した次元である事は、現在の人類の科学的認識からそうなっているのか、それとも宇宙誕生時にそうなったのか、その区別は興味深い。

(超弦理論とかで説明されてるんかいな?)




incex, 指標、指数


index の日本語訳には他に「索引」などもあるが、「指標、指数」の英訳は、数学的なものを除けば、ほぼ「index (number)」で良さそう(スペースアルクその他調べ)

バロメーター(barometer)にも指標の意味はあるが、バロメーターの第一義の意味は「気圧計」。

なので、指標、指数を英語に訳す時は index を使っておけば問題なさそう。





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