色々と面白い映画でしたが、話の中でインドでの自殺者数の多さが取り挙げられていました。
日本でも、自殺者数の多さはしばしば話題になります。
気になったので、日本とインド、さらに比較対象としてアメリカの自殺者数を調べました。
さらに自殺者数だけでなく、交通事故による死亡者数と、アメリカに特異な銃による死亡者数、殺人事件発生率(殺人事件による死亡者数)も調べてみました。
以下、10万人あたりの人数でまとめた表です。
10万人あたりの人数を単位とした、自殺者数、交通事故による死亡者数、銃による死亡者数の表。 |
元になった数字は、色々なサイトから集めてきました。末尾にそれらのサイトをまとめました。
同一年の数字ではなく、ここ5年間ほどの数字です。
10万人あたりの平均人数に直していますので、そのまま比較して下さい。
最後に各国の総人口も挙げておきます。
2段目の自殺者数ですが、インドは日本よりも多いですね。
また交通事故による死亡者数は、インド、アメリカともに日本の3倍!もあります。
インドはシートベルトをしてなさそうですが(失礼ながら)、アメリカは速度超過が多そうです。
銃による死亡者数は、アメリカは日本の1000倍ほどなんですね。
インドの銃による死亡者数は、分かりませんでした。
そして殺人で死亡した人数は、インド、アメリカともに日本の10倍以上になります。
治安面では、これがもっともインパクトの有る数字です。
さて、アメリカの銃による死亡者数が9.7で、殺人による死亡者数が3.8なのですが、この差分は銃による自殺者数になります。
そして、最後、死亡者数(の合計)ですが、高齢化のため日本が最も多くなっています。
ただ桁で違っているわけではありません。というと、やはり出生率の問題になるのでしょう。
これらの数字を見ていると、各国の様々な特徴が見えてきます。
自殺や交通事故、殺人による死亡者数を合計すると、日本は10万人あたり23人程度、インドは35人程度、アメリカは27人程度になります。
結局、死亡者数の2%から5%ほどは、突発的な事象により死亡しているようです。
不謹慎かもしれませんが、思ったよりも差が少ないという印象を持ちました。
これらの突発的に訪れる死がどんどん少なくなるといいのですが…。
日本の治安の良さは、自殺者数によって若干相殺されているようです。
結局、「あちら立てればこちらが立たず」なんでしょうか。
色々考えさせられる数字でした。
参考にしたサイト
国の自殺率順リスト (Wikipedia)
世界の殺人発生率 国別ランキング(グローバルノート)
India's deadly roads officially worst in the world (The Guardian)
総務省 世界の統計2016 2-13 人口動態
アメリカの銃による死者と交通事故死はどちらが多いか?(【海外の反応】黄金の国ジパング)
20180811、追記
ブラジルの殺人数が過去最悪の年間6万3880人、毎時間7人が殺されている…海外の反応(らばQ)
2012年時点のブラジルの人口は2億768万人ですので、10万人あたり30.76件の殺人事件が起きている事になります。
上の表の、インド、アメリカの10倍程度、日本の100倍程度の値です。
酷い。
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